みなさん こんばんは(*^o^*)絃月です
さて!今夜は『紙』についてですね。
書道用の紙には大きく分けると日本産の和紙と中国産の唐紙があり、原料、産地の違いによって特徴があります(*^o^*)
✳︎『和紙と唐紙の違いとは!』
紙の分類の方法として、日本の和紙と中国の唐紙とに分ける方法がありますが、それぞれに特長がありますので、用途にあわせて選びましょう。
❶和紙について
和紙は日本産の紙で原料は三椏(みつまた)、楮(こうぞ)、麻などで中国産にはない天然の雁皮を使用しています。唐紙と比べると原料の繊維が長く丈夫でしっかりした紙です。和紙は原料により麻紙、雁皮紙、穀紙などがあり、
麻紙は日本で最初につくられた紙といわれ、原料はアサやカラムシで繊維が長くしなやかで丈夫で光沢があります。雁皮紙(がんぴし)の原料は雁皮で繊維が細く短く艶、光沢のある薄い紙です。穀紙(こくし)の原料は楮(こうぞ)とよばれるクワ科の植物で繊維が太く長くしっかりして丈夫な紙です。岐阜県の美濃和紙、土佐和紙、福井県の越前和紙などが有名ですね。
❷唐紙について
唐紙は中国から輸入した紙で画仙紙や竹紙などがあります。唐紙はおもに竹、藁、桑などの繊維を使用したものが多く繊維が短いため破れやすく和紙と比べると弱い紙ですが、書を書くためにつくられた紙ですので墨が浸透しやすく滲みやかすれがきれいに出ます。
書画用の大きな紙を一般的に画仙紙と呼びますが中国産の画仙紙は本画仙と呼ばれています。中国の昔の地名が宣城という地域で生産されたため仙紙、画仙紙と呼ばれました。原料はおもに楮(こうぞ)で、滲みにくい紙です。
竹の繊維が原料のものは竹紙と呼ばれ福建省の竹を使用したものは一番唐紙、二番唐紙と呼ばれます。一番唐紙は繊維が粗く滲みやかすれがでにくく発墨がよい黄色味がかった紙。2番唐紙は繊維が細かくなめらかで滲みやかすれがでやすい茶色みがかった紙です。
✳︎『紙の選び方』
紙には手漉きと機械抄きがあり、機械抄きは手漉きに比べると安価で滲みやかすれが出にくいので練習用の紙として適します。手漉きは高価な紙ですが発墨がよく滲みやかすれなど表情豊かに描けるという特徴があり、練習には機械抄きの紙を使用し作品を書く時には手漉きの紙を使用すると良いですね!また漢字には滲みやすい紙を、仮名には滲みにくい紙を選ぶと良いと思います(*^o^*)
【まとめ】書道用の紙には和紙と唐紙があります!和紙は丈夫で長持ち 唐紙は墨が浸透しやすく滲みやかすれを綺麗に描けます(*^o^*)
9月のお題、漢字条幅初等課題の練習風景(*^o^*)
『月華臨静夜』 『げっか せいやに臨む』
月の光は静かな夜に、さしこんてくる。